
やっと始められた「受注製作」。その裏には、地道な準備と試行錯誤の日々がありました。生地管理からレシピカードまで、私なりのやり方をご紹介します。
やっと始められた「受注製作」
最近「受注製作」を始めました。
やっとやっと始めることができました。
今までは、目の前に実物がある完成品を販売することで精一杯でした。
製作時間や材料の管理が曖昧だったので、「今日の仕事は今日のうちに!」というやり方しかできなかったのです。
一人二役で仕事を回す
自分で自分の仕事を管理する。
作業をする自分と、それを管理する自分。一人二役ですね。
あっち側から考えたり、こっち側から考えたり、何度も試行錯誤を繰り返してやっと仕事の流れができあがりました。
長くなります。興味のない方はごめんなさい。
生地管理はNumbersで
まず、Numbersで簡単な在庫生地の管理システムを作りました。
生地を購入したら、生地管理表に入力します。
項目はこちら:
- No.(シリアルナンバー)
- 購入日
- 購入店
- 品名
- カラー
- m単価
- 生地幅
- 素材
- メモ(購入cmなど)

こんな感じです。
これをカード型に取り出します。
Numbersで印刷用のカード型フォーマットを作り、一番上のNo.を入れるとそのほかの項目は生地管理表から自動で入力されるようにしました。
A4サイズで5組10枚なので、購入した生地5枚ごとにこの作業が発生します。
印刷は名刺カード用紙ではなく普通のコピー用紙。
切り貼りして使えばコストダウン。

同じものを2枚ずつ印刷。

カードのほうには生地のスワッチもつけておきます。
生地とカードをリンクさせる工夫
印刷したものをカットして、一枚はカードに貼り、もう一枚は実際の生地につけておきます。
(カードはたまたま家に大量にあったものを使用)
名刺サイズのカードに貼ったものは、カードホルダーにまとめて保管。
A5ファイルと中のレフィルは、ダイソーのMY NOTE+FILEシリーズを使用しています。

カラフルサンプル帳の出来上がり。

カード入れは両面ポケットになっていて、裏面にカード、表面にスワッチを入れています。
地道な準備が完成
ここまでが下準備。
これを2月から3月にかけてコツコツ作っていました。
3月下旬にやっと今に追いついて、これからは購入時に追加していく作業を続けていけばヨシ。
ふー。頑張った。
「製作レシピ+原価計算カード」も作成
この生地管理表を元データにして、
それぞれの商品の**「製作レシピ+原価計算カード」**を作りました。
基本は上のカードと同じやり方です。
印刷して、ダイソーのB6サイズ情報カードに貼り付けています。

表は使用生地とスワッチ。
裏はレシピと原価計算の表が貼ってあります。
いよいよ「受注製作」スタート
ここからがやっと**「受注製作」**です。
受注製作の商品は、あらかじめ製作レシピカードを見ながら材料を何組か揃えておきます。
ご注文をいただいたら、その中から必要な数の材料をピックアップしてセットし、
注文書と一緒にファイルケースに入れます。

赤で大きく締切の日付を!
ダイソーのB4ダブルジッパーケースを大量に購入してあります。
そしてこれを「これから作るよ!作業用ワゴン」(IKEA)に入れて、
ミシン部屋にガラガラと引いていき、製作するという流れになります。
受注製作ができるようになった理由
ショップを始めて一年半。
気がついたら同じものを何百も作っていて、作り慣れたおかげで製作時間も短縮し、安定し、時間の計算もできるようになりました。
さらに生地管理表を作ったので、
これで生地を探し回るところから始めなくても良くなりました。
soldoutにがっかりさせないために
そんな今だからこそできるようになった受注製作。
いつ来てもどれでもご購入いただけるように。
お店に来てsoldoutにがっかりすることのないように。
そんな理想に少しだけ近づけるかもしれません。
ということで、今日はこの辺で。
長くなってしまいました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!